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環境事業開発

研究所だより

「高密植」と銘打ってはみましたが

2025-06-30
ハウス内では今年も順調にタモトユリとカノコユリが育ち、花芽を形成しています。
ユリを育てた経験のある方なら分かるかと思いますが、木枠内に球根がみっちり入っています。
画像2枚目はタモトユリで、自然界では一度絶滅した絶滅種です。
画像3枚目はカノコユリで、丈夫である事や効率化などの点からかなり密植状態にしてあります。
普通に育てると過密で育成困難になってしまいますが、培土、施肥、潅水、防除のコントロールで、狭い面積でも効率的な育成を行っています。ササユリの場合、10cm四方に4球、1m2 に最大300球植栽しており、概ね成功しています。専門の方なら分かるかも知れませんが、かなりの密植です。これによってデリケートな日本固有種ユリの栽培の手間をコンパクトな面積に凝縮し、低コスト化を行っています。

10年以上前、私はこれを「高密植木枠栽培法」と名付けました。
はい、造語です。
「密植」という言葉で既に「通常よりも株と株の間隔を狭くして、単位面積あたりの植え付け本数を増やす」という意味があります。それに「高」を足す必要はありません。しかし若気の至りでどうしてもオリジナリティを出したくなり「高密植木枠栽培法」と名付けました。「超すごい」って感じですね。今になってこの造語の至らぬところが気になってきました。
恥ずかしいので今後は「密植木枠栽培法」にしておこうかな?と思っています。



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